笠原しい Kasahara Sie

笠原しいさんの制作現場を覗かせていただきました。ふわりとしたやわらかい雰囲気のしいさんが、いったん制作にはいると別人のように真剣な表情に…。意識の下の無意識まで降りていき、深い深いところで描いている様子が伝わってきました。

笠原しい

sie


  • 笠原しい
  • 2003年より「under the garden」をテーマに抽象的平面作品を制作、活動開始

    表現したいものは、心理学的な言葉で言うところの
    「共通意識/下層意識/無意識」の部分です。
    (under the garden ~庭の下。
    私達の今ある意識の世界が「庭」だとすると、
    夜、眠るときに帰る意識下(無意識)の世界は、
    「庭の下」ということになります。)

    コンセプトが「無意識」なので、制作はイメージありきではなく、
    自動書記のように、何も考えずに手だけで書くようにしています。
    共通意識の「全く感覚的で言語化できない原風景」を表現し、受け手の中で、
    対話(例えば想像・回顧)が生まれる切掛になればと思います。

プロフィール

1973年
千葉県出身

活動履歴

主な個展

2008年
「1月の白い部屋」 / MOTT GALLERY [新宿]
2009年
「野辺」 / GALLERY TRINITY [六本木]
2010年
「シリアスの水辺に砂糖菓子をどうぞ」 / GALLERY TRINITY [六本木]
「みずうみ」/ GALLERY TRINITY [六本木]

主なグループ展

2004年
「drawⅢ」 / Pepper’s Loft Gallery [銀座]
2005年
「Tornado」 / ヒルサイドフォーラム [代官山]
2007年
「オトガサスハザマ」 / Gallery LE DECO 6 [渋谷]
2008年
「unbleached Vol.1」 / GALLERY TRINITY [六本木]
2009年
「ラッキー☆フォレスト」 / ヒルサイドテラスA棟ギャラリー [代官山]
「QUIET POWER works of Tokyo」 / Laura U Collection [米・ヒューストン]
「所属作家小品展Vol. 1」 / GALLERY TRINITY [六本木]
2010年
アートフェア「kunStart10」 / [イタリア・ボルツァーノ]
「クリスマスギフト・パーティー展」/GALLERY TRINITY [六本木]
「The best selections of the art works」/GALLERY TRINITY [六本木]

受賞

2009年
第12回リキテックス・ビエンナーレ
奨励賞・審査員賞[寺門孝之賞] / スパイラルガーデン [青山]
TAGBOAT SPRING AWARD 2009入選 / クレアーレ青山アートフォーラムStudio2 [青山]
第5回世界絵画大賞展入選 / 世界堂本店 [新宿]
2010年
第19回全日本アートサロン絵画大賞展入選/国立新美術館 [六本木]
青山芸術祭 第10回DESIGN AWARD 2010 1次通過フラッグ掲出/青山通り[青山]

作家インタビュー

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Q.リキテックス プライムの乾燥による色の変化について、感じたことはありますか
sie QA1絵具を伸ばしてパレットに置いて乾いたものと、まだ乾いていないものを筆で溶いた時(の色)が同じだ、という発見がありました。 乾いた色もパレットに瑞々しい感じで残っていました。
Q.リキテックス プライムの発色について、気づいたことはありますか
sie QA2青系がすごくきれいだなあと思いました。 絵具を水で薄めて伸ばしたときに、透明でかつ色が濃い。 そういう美しさのある絵具だと思いました。
Q.リキテックス プライムの使用感について、気づいたことがあれば教えてください
他のアクリル絵具に比べて、堅さも水馴染みも丁度良くて、伸びとかも良いし、 絵具自体の美しさもダントツで良い、良い絵具だなと思いました。
Q.リキテックス プライムを混色していて、気づいたことはありますか
フタログリーンブルーシェードとレモンイエローを混ぜたときにすごく驚く位にきれいな色でした。
Q.普段扱っている画材について、教えて下さい。
絵具は以前はアクリルガッシュを使っていて、レギュラーとかリキテッックス リキッド、リキテックス プライムなど
特長がそれぞれあるので、その特長を活かしてひとつの画面の中で混在させて使ったりしています。 絵具のほかに色鉛筆とかボールペンとかクレヨンとかを使ったりもします。
基底材はキャンバスのほかにパネルに紙を貼ったものや、パネルにキャンバスを貼ったもの。 紙や板などにも描いたりします。
Q.リキテックス プライムは、どの様な場面で特長を生かせる絵具だと思いますか
sie QA3絵具を水で伸ばした時に顔料の美しさみたいなものが良く現れると思うんです。
薄いけれど色が濃くて、透明だけれど色が濃くて。 他の色をまた重ねて透明で下の色を透過してまた深みが出るというか。 薄塗りの重ね塗りがこの絵具に合っているんじゃないかと思います。
Q.色に対するこだわりについて、教えて下さい。
sie QA4色は、水色とかのパステルカラーを好んで使います。 パステルカラーではないけれど、蛍光ピンクもよく使ったりします。
あまり使わない色は赤なんですけど、嫌いじゃないんですけど使っていると血みたいに思えてきて怖くなって、結局使わない、てなっちゃうんです。
Q.作品のコンセプトについて、教えて下さい。
無意識下の原風景を目に見える形で現す、ということをしています。 人間の意識というものは表に出ている部分だけではなくて、出ていない無意識の部分で繋がっているんじゃないかという感覚があって。 その部分で絵を描いたら、ほかの人の無意識と繋がることができるんじゃないか、 共感することができるんじゃないかと思って、そういう試みと言うか……無意識の部分で絵を描くということをしています。
Q.技法に対するこだわりについて、教えて下さい。
表現したいものは無意識なので、描く絵も「これを描こう」と決めないで描いているんです。 何を描こうって決めないで、本当に無意識な動作から始まって、その動作が次の動作を呼ぶ、みたいな感じで。
ここにこの色を塗ったから、あ、じゃあ次はここにどんな線を描こうとか、それが見えるみたいな感じで、どんどん絵ができていく。
それが技法なんじゃないかなと思います。
見る方へのメッセージ
sie QA5無意識で描いている絵なので、見る人にも意識的に見てもらうんじゃなくて、無意識の部分で感じる…「見る」んじゃなくて「感じる」ということをしてもらいたいです。
最後に一言
sie QA4透明な色はより透明で、不透明な色はより不透明で。 不透明な色の被覆力もすごいし。 透明な色も、透明だけれどちゃんと色がある。 全体的にこれは「良い絵具なんだな」ということが実感できました。